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「2009年夏同窓会」講演会レポート~精密OBによる講演会編~

「2009年夏同窓会」報告に引き続き,講演者インタビューも交えレポートいたします.

タイトル「電子図書館(IPDL)を使った特許検索」

2009夏同窓会/OB講演会/竹村審査官 精密卒業生による講演会も聞いてみたいというお声が以前より聞かれましたので,今回は,同窓会役員でもある,竹村様にご依頼いたしました.

講演者 特許庁審査官 竹村 秀康 氏 (1987年島田研卒)

1964年にご卒業後,民間企業にて磁気ディスクやサーマルプリンタの開発に携わり,その後,特許事務所を経て,特許庁へ入庁され特許審査官に従事されております.最近では,学部3年生向けの「精密機械工学特別講義」にて講師をしていただきました.

講演会終了後に,インタビューしましたので,ご紹介いたします.

Q1.講演依頼が来たときどう感じましたか?

A1.各方面で活躍されている多くの同窓生の前で自分の職務等を話せることが出来るという嬉しさが半分。講演のための事前準備(原稿作成や練習など)が大変だなあと思う気持ちが半分でした。

Q2.講演会を終えての率直な感想を聞かせてください.

A2.持ち時間(30分)を倍近くオーバーしてしまったのですが、まだまだ話し足りないというのが本音です。持ち時間が30分程度だと紹介程度で終わってしまうので、最終的には90分くらい時間が欲しいと思いました。
※当方の講演時間が大幅に超過してしまい申し訳なく思っております。
しかし司会の枝様にあっては、私の講演を途中で遮ることなく進行を柔軟に対処していただき本当に感謝しております。
この場を借りてお礼申し上げます。

2009夏同窓会/OB講演会/竹村審査官 2009夏同窓会/OB講演会/竹村審査官

Q3.プレゼンを行うにあたり,どの辺りを工夫しましたか?

A3.現場の特許審査官がどのように特許検索を行っているかをいかに伝えるかというところを工夫したつもりです。FIやFタームの紹介や、これらを使った検索式の説明等を具体例を挙げて説明しました。

Q4. 特許や知財に興味のある在校生へメッセージをお願いします.

A4.私は特許審査官ですので、特許・実用新案について考えてみますと、やはり理工系の学生にあっては、自分の専門とする分野の基本的な技術をまず身につけて欲しいと思います。
例えば、機械系専攻の方が「フランジ」等の用語を知らなければ、あるいは電気系専攻の方が「RLC回路」等を理解できなければ、明細書を読んでもその中身を理解することはできないでしょう。
明細書に書かれた発明を理解するためには一定以上の技術力が必要ですから、在校生の方は大学での授業を熱心に受けるとともに、例えば技術展示会などに行き、自己の技術力を高めるようにしてください。
私も月に1回は、学会や技術展示会に出向いて知識を得るようにしています。
また中央大学では、特許出願を行っている研究室が数多くあると伺っています。このような研究室に属し、「研究」→「弁理士との打ち合わせ」→「出願」などに接することができれば、特許・実用新案に対して一層理解が深まるのではないでしょうか。

2009夏同窓会/OB講演会/竹村審査官 2009夏同窓会/OB講演会/竹村審査官

Q4.同窓生へのメッセージ

A4.今回の同窓会で講演をさせて頂きました。次回の同窓会では、ぜひ他の方の話を伺ってみたいです。楽しみにしております。

2009夏同窓会/OB講演会/竹村審査官 2009夏同窓会/OB講演会/竹村審査官

Q5.懇親会に出席してみての感想を聞かせてください.

A5.今回講演を行ったせいか、たくさんの方が話しかけて下さり、私にとってとても有意義な懇親会となりました。
飲食の量などはちょうど良いと思います。懇親会最後の集合写真はいい記念になります。

etc.その他同窓会について思うことを

A.派手でなくても定期的に同窓会を開き、同窓生間の交流を図れたらよいと思います。私も同窓会の活動に協力していく所存です。
今回の同窓会が、オープンキャンパスと重なってしまったために、当方の講演を聴くことが出来なかった学生がいたという話を伺いました。懇親会のときにちょっとお話したのですが、要望があれば、学生を相手にした知財説明をすることも可能です。
2009/08/08同窓会の式次第を見て気になったのですが、私(竹村)はともかく、新妻先生や杉本先生の誕生年まで載せる必要があったのかなと感じました。
一案ですが女性の場合は、大学卒年度からでよいのでは。何かの機会に考えて頂けたらありがたいです。
(私たちの職場も女性の誕生年までは掲載することはしてません)

質疑応答の数が大変多く,非常に有意義な講演だった証かと感じました.
本日は誠にありがとうございました.
(女性の誕生年については次回から省略させていただきますので,次回も女性の方に講演を依頼しないといけませんね)