2009年春同窓会講演会レポート
2009年2月21日(土)に懇親会の前に「技術講演会」を開催しました.講演者インタビューも交えレポートいたします.
「技術講演会」~ 現役院生による最新研究講演会 ~
2009年2月21日(土)15:30~
6号館4階6401号室
技術講演会,懇親会は卒業生,在校生であれば参加可能です.
今回は,2名の院生に”現役院生による最新研究講演会”と題して,普段の研究成果を発表してもらいました.1人は修士2年生で修論発表会を来週にひかえ非常に忙しい中引受けてもらいました.もう1人は,博士3年生で女性研究者です.二人とも,非常に完成度が高く見応え聞き応えがある内容だったと思います.彼ら2人へインタビューを行いました.
(1)テーマ 「組立支援のための力覚提示法 ―組立部品の面を利用した力覚制限―」
修士2年 舟橋 幸祐 生産情報システム研究室 所属 (平岡教授)
緒論より抜粋:人間が作業しにくい極限環境下での作業はテレオペレーションが安全である.その際,物体に作用する力を人間にフィードバックすると操作性が向上する(ハプティックと呼ぶ).人間に力情報を与えるデバイスをハプティックデバイスと呼ぶ.一般的なハプティックデバイスは3次元デバイスが主流である,より少ない自由度で力覚情報を得ることができるハプティックデバイスを提案する.
Q1.講演依頼が来たときどう感じましたか?
同窓会の日にちが修士論文の提出終了の直後だったので,ちょっと厳しいと思いました.
あと,研究の紹介をするなら自分の研究より,平岡研で主流の部品エージェントのほうが良いのではないかと感じました.
Q2.講演会を終えての率直な感想を聞かせてください.
修士論文発表前の良い練習になりました.
また,ドクターの方の講演には参考になる点がたくさんあり,とてもためになりました.
Q3.プレゼンを行うにあたり,どの辺りを工夫しましたか?
字を大きく,図を大きく,スライドの流れをわかりやすく.
工夫というより基本かもしれません.
Q3. 研究で苦労した点を教えてください
院から研究室が変わりプログラムを扱うようになったのですが,自分が書きたいプログラムと,自分が書けるプログラムの差にはいつも苦労しました.
Q4.諸先輩へのメッセージ
拙い発表でしたが,ご清聴いただきありがとうございました.
講演後に拍手をいただけたので,修士論文発表への自信が多少つきました.
Q5.懇親会に出席してみての感想を聞かせてください.
乾杯だけ参加させていただきましたが,様々なお話を聞かせていただいて面白かったです.
特許の取得は後輩たちに任せます(笑)
Q6.将来同窓会に出席したいですか?
都合が合えば参加したいと思います.
etc.その他同窓会について思うことを
こういった機会があることはとても良いことだと思いました.
しかし今度は発表を見る側になりたいです.
(2)テーマ 「ショットピーニング処理されたばね鋼の疲労内部破壊に及ぼす不完全焼入れ組織の影響」
博士3年 杉本 真優 材料工学研究室 所属 (金澤教授)
緒論より抜粋:「機械や構造物の安全性・信頼性の確保」「長寿命化を指向」「軽量化(高強度化)を指向」の3点を目指すには,内部破壊の抑制が重要な課題となる.これら3点を実現するためには,長寿命下での疲労破壊の原因となる内部破壊を理解し,部材の欠陥組織が起点となる内部破壊の特徴を調べ,非金属介在物を起点とする内部破壊との類似点や相違点を明らかにする必要がある.
Q1.講演依頼が来たときどう感じましたか?
突然でしたのでびっくりしました.それから,責任重大な役割を仰せつかってしまったが私で大丈夫だろうかと.
Q2.講演会を終えての率直な感想を聞かせてください.
講演会を聞いてくださった皆様に,本研究のポイントがうまく伝わったか心配です.
Q3.プレゼンを行うにあたり,どの辺りを工夫しましたか?
大まかな研究の概要がわかっていただけるように,細かいことは省いて説明しようと心がけました.
Q3. 研究で苦労した点を教えてください
苦労した点ばかりですが,特に鋼の組織の種類の断定に苦労しました.硬さ試験と組織観察や成分分析をを何度も何度も繰返し行った末,やっと結論がでましたので.
Q4.諸先輩へのメッセージ
講演会を聞いてくださいました先輩方には改めて御礼を申し上げます.
私の所属する研究室では金属疲労の研究を主として行っておりますが,企業の方々と問題の共有ができればと考えております.
これをきっかけに,そういった面でもご縁があれば幸いでございます.
Q5.懇親会に出席してみての感想を聞かせてください.
和気藹々とした会で,同窓生の方々の結びつきの強さを感じました.
Q6.将来同窓会に出席したいですか?
機会があれば是非出席してみたいです.
本日は本当にありがとうございました.