「2009年夏同窓会」講演会レポート~今年度着任新任教員による講演会編~
「2009年夏同窓会」報告に引き続き,講演者インタビューも交えレポートいたします.
タイトル 「ヒューマン・システム研究室の紹介」
講演者 新妻 実保子 先生 (ヒューマン・システム研究室)
今年は,精密機械工学科は創立60周年を迎えた記念すべき年で,精密初の女性教員が2名誕生しました.
オープンキャンパスでの研究室公開と重なり大変お忙しい中お引受けいただきありがとうございました.
ご経歴など含めまして,是非!「ヒューマン・システム研究室」のホームページをご覧ください!
興味がフツフツと沸いてくることうけあいです.
講演会終了後に,インタビューしましたので,ご紹介いたします.
Q1.講演依頼が来たときどう感じましたか?
A1.4月から自己紹介続きでしたので,「また自己紹介ですね。。」と思いました。とはいえ,同窓会の皆様にヒューマン・システム研究室を紹介できる大変よい機会だと思いましたので,お引き受け致しました。
Q2.講演会を終えての率直な感想を聞かせてください.
A2.同窓会の皆様が熱心に聞いてくださり,また質問もいただき,多少なりともどんな方向性を持った研究室か分かっていただければ幸いだと思いました。
Q3.プレゼンを行うにあたり,どの辺りを工夫しましたか?
A3.工学的な知識・経験が豊富な方々がいらっしゃると思いましたが,現在のご職業,ご専門は様々かと思いましたので,あまり専門用語を多用せず,平たく研究内容や方向性を伝えようと思いました。
Q4. 研究で苦労した点を教えてください
A4.講演会の中で紹介した「空間メモリ」というシステムは「人の知的生産性を向上する空間知能化」という大きなコンセプトを形にしたものです。
人の知的作業とは何か,それを支援するシステムとはどのようなものか,一つ一つ定義していき,最終的に「空間メモリ」というシステムを作りあげました。そしてユーザによる実証実験を経て,有用なものであるということを示してきました。
コンセプトを形にするという過程はもちろん苦労しましたが,どのようにして有用であると示せばよいのかという評価方法や,その妥当性を示すことはさらに苦労したかなと思います。
何十時間,何百時間とシステムを使用して実験データをためることも,システムを作り上げることも,実はあまり苦労ではありません。むしろ,向かう先が見えず悶々と考え続ける時間の方が苦痛でした。
Q5.精密卒業生へのメッセージ
A5.卒業後も活躍されている諸先輩方の姿は現役生にも大変頼もしいものだと思います。卒業生の健康と益々のご活躍をお祈りしております。また,同窓会は現役生が先輩方と交流できる貴重な機会ですので,ぜひ今後も続けていただければと思っています。
Q6.懇親会に出席してみての感想を聞かせてください.
A6.様々な年代の,様々な研究室出身の方々が出席されていて,活発な同窓会を拝見させていただきました。
大学時代の有意義な時間があればこそ,世代を超えて人が集い,集うからこそ継続されるものなのだろうと感じました。
来年以降,この場に「新妻研卒の・・・」と自己紹介する卒業生が現れると嬉しいなと思っていました。
etc.その他同窓会について思うことがございましたら一言お願いいたします.
A.今回はオープンキャンパス中ということもあり,現役生が卒業生と交流する機会がありませんでしたが,現役生と卒業生が交流できる機会があればなお嬉しいなと思いました。
ありがとうございました.
質疑応答が多数あり,「ヒューマン・システム」「空間メモリ」などなど,来場者のOBの方から言葉の定義に関する質問や,工業製品へのフィードバックなどの質問が多く出ました.限られた時間の中で講演していただいて惜しい気持ちになりました.
次回,新妻研の学生による講演会をご依頼する予定ですので,その際はよろしくお願い申し上げます.